つぶやき 低糖質ダイエット昨日の続き

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その後、九州大学医学部のグループは食のガイドラインを参考にし(糖質60%,タンパク質20%,脂質20%)の食事療法と運動療法を取り入れ、住民に徹底的指導することで糖尿病の増加を防ごうと努力されました。

しかし14年後の調査(2002年度)では予想に反して、男性23.6%、女性13.4%が糖尿病と診断。耐糖能障害を併せると男性59.9%、女性41.3%に激増していたのです。

この結果は研究者達にとっても衝撃的なものとなりました。14年間の努力に成果が無かったわけですから。しかも厚生労働省発表の調査データと比較しても久山町の増加率は異常に高いのです。食事療法を指導もされていない日本国民全体の調査データよりも、徹底指導を受けた久山町住民の方が増加が著しいとは皮肉ですね。

この失敗の原因は何処にあるのか?運動することが糖尿病に加担することは考えられないので、やはり徹底した食事療法に原因があったとしか考えられません。指導では総摂取カロリーのうち糖質を60%摂取することになりますが、砂糖を含め、ほとんどが白米やパンなど精製炭水化物となります。


この精製炭水化物は健常人でも食後高血糖(グルコーススパイク)などを起こし、必要以上のインスリン分泌を起こします。そんな生活を10年,20年と繰り返して行くうちに膵臓のβ細胞を疲労困憊させ、糖尿病の発病となります。そして何より糖代謝異常は高度肥満とも関連する根深い問題となってます。