つぶやき 南北さんは言いました

食は運命を左右する 水野南北著 玉井禮一郎訳
相法極意修身録巻之一から四までの本。最低3回読むようにと書いてあるが、もつとこなさないとだめだろうと思う。
それより実践が難しい。腹8分。これが一番難しいのでは。

南北さんの本業である易の思想は、人間の運命が移ろいやすく変わりやすい事に根ざしてはいるものの
決定論的であり宿命論的にすぎるきらいがある。しかし、水野南北は天という他力を認めながらも、
慎みという自力によって宿命を返れることを発見した天で、他力本願を喝破し、自他の2力による
救済を唱えた。その世界における革命児とえる。

訳者のあとがき

監注者の言葉 松原日治氏は

食事による治病は古くは中国にもあり奈良時代の神農本草経に食治がはじめて紹介され、
江戸時代には貝原益軒大和本草によってその重要性が説かれた。
これらの食事による治療法は残念ながら、口と身体の養内にとどまっている。南北は、之を
口と身体と心の養ないをもくてきとした修身録にまで高めたと絶賛。

儒教、仏教、神道の思想とともに仙術の道士の教えを受けたとある。この時代は道教神道は別であったのか不明であるとともに
心を養ないを加えたのは、何か天空さんとよく似ています。

訳者あとがきでさらに

人間にとって一番大事なことは生きることであり、
生きるためにもつとも必要なことは食べることでであり、
この基本中の基本、大事の中の大事をなおざりにして
・・・・・の健康法を追っかけたところで余り効果は期待できないとまで
言いきっています。

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