つぶやき 魔法の薬

 医療費を安くする方法として、効用は同じで安価なジェネリック薬品がかなり普及してきました。もっと安くそして健康を回復できる手立てはないか、それこそ魔法の薬はないか、多くの健康保険組合は探し続けています。

 ネットで「薬は毒」を検索すると、いろいろな方の文章がでています。睡眠薬を多量に飲むと自殺できます。筋弛緩剤を間違えて投与されて患者さんが死んだ事故もありましたよね。西洋医学の薬は、体の機能をむりやり変えるものがほとんどですから、量を間違えると命に関わります。少量でも長期的に使用すると体の中のバランスを崩してしまうんです。
 西洋医学の薬がすべて悪いとはいいません。急激に起こった変化に体が対応できないとき、薬で必要な反応を無理やり起こして治すことができます。急に高熱が出たときに使う解熱剤などは、体力を消耗しないようにするという意味では効果的です。

 でも、基本的に西洋医学は急性の病気には強いのですが、慢性の病気については弱いのです。動脈硬化で血管の弾力がなくなったりして高血圧になっている人に、血圧をむりやり下げる薬を使いますが、根本的な動脈硬化を治してはいないので、今度は心筋梗塞脳梗塞になりやすくなったりします。薬で無理やり体を改造しても、いいことはひとつもないんです。
 薬をたくさん飲んでいる人に、幸せそうな人はいませんよね。病気をいっぱい持っているから、というかもしれませんが、たくさんの薬がさらに体の機能のバランスを崩し、病気を招いている可能性があるんです。『老人の場合、薬を止めるとたいてい元気になる』と言う先生もいるくらいです。急に起こった病気ならともかく、薬を何年も飲み続けるようなことは、基本的には体によくありません。
 
 人間も動物の1種ですから、自然治癒力があるんです。薬は、その治癒力を妨害していることが多いんです。自然治癒力を高めるためには、体に有害なものは避け、体にいいことをしなければなりません。薬をたくさん飲んでいる人は、薬を飲んでいることに安心して、自分から体にいいことをしている人は少ないです。
 でも、薬は長期的に飲むと体に有害なのです。薬をたくさん飲んでいる人は、普通の人よりもっと体にいいことをしないといけないんです。
 体にいいこと、というと、きちんとした食事と適度な運動、という答えが返ってきますが、きちんとした食事ってどんな食事? 適度な運動って何?各自の答えはちがうはずです。

 本日は、薬をやめるためには何が必要か考えるヒントになればと、つぶやきました。

社報原稿です。