つぶやき 日本の裁判制度なんて

ここまで はっきり書かれると、総理含めた 日本の指導層は
何を考えてているのでしょうか。疑問にも思いませんが






そもそも、刑事裁判における一審で、モロ無罪が言い渡される事は稀なわけで、取り敢えずは「有罪」を言い渡すのが日本の刑事裁判の特徴とも言える。同氏は証拠に基づく「類推」こそが裁判官に必須だと言っている。証拠になりそうもない調書であれば、証拠採用する必要もない。しかし、検面調書には目を通すと言っている。つまり、当時と考えが変わっていなければ、不採用にした検察の調書は、今回の判決においては無用の長物だったと云う事になる。筆者は同氏の頭に乗っている、奇妙な形の帽子のような髪の毛の方が「無用の長物」に見えてしまう。

  同氏が今回の裁判において「物的証拠」と主張するものが、水谷建設川村元社長とかが持っていたホテルのレシート1枚?後の証拠は「証言」と云う点を考えると、違和感がある。また、公判指揮においても、必ずしも検察有利に動いていたとは言えず、心証的には「無罪または罰金刑」と良い渡しても不思議ではない流れだった。

 たしかに、被告側が歴然たる「物的証拠」を示す事が出来ず「状況証拠」の範囲を出ることが出来なかったのは、同判事の「1枚のレシート」に猛烈なスポットを与えたのかもしれない。 しかし、現実石川被告らが、「物的証拠」を出せなかったとしても、公判の指揮の流れから考えても、突如「天の声」から「1億円のワイロ」と唯一の物証「1枚のレシート」から推論、断定的「推認」に至った経緯には違和感が残る。

 憶測すれば切りがないが、最高裁事務総局の指導が存在したのではないか?と云う疑念は残された。同氏としても、東京高裁の判事くらいは就任したいだろう。折角東大法学部を出たのだから…。 まぁいずれにしても、次は東京高裁に場所を替えて、第2ラウンドの幕が開く。同判事の突っ込みだらけの判決文は、なにやら破綻の指摘を承知の上で書かれたニオイさえするのだから、裁判の長期化が狙いである可能性も否定できない。

 これで10月から始まる小沢一郎検審起訴における裁判の行方が気になるところだが、「なにやら破綻の指摘を承知の上で書かれたニオイさえするのだから、裁判の長期化が狙いである可能性も否定できない。」 つまり、「政治権力闘争」と云う見地からみると、秘書らの有罪を尻目に、2012年秋の民主党代表選に出にくくする狙いがあるだろうし、小沢一郎本人を一層出られなくする「有罪」と云う判決もあり得る。しかし、今回の判決から導き出される、一過性の結果は、検察・裁判所と云う日本司法の根幹部分の秩序回復と云う側面もあるので、検察庁が不起訴を2度に亘って決定した、小沢一郎の共謀を有罪にすることの矛盾も見えてくる。

 少々長くなったので、今回のといしいくろう判事に関する話題は店じまいにしておこう。同氏のとりとめないシンポジュームのPDFデータを読み込み、目がショボショボになっている。